和食と宇宙②、続きです。
和食の歴史や文化を紐解くと、中国の陰陽五行説にたどりつく。
そんなお話を①でマグロの刺身の例でお話しました。
②はフグでいきましょう(笑)
てっさや鯛の刺身などは左側から包丁で切ります。
(まぐろは魚の繊維を直角に分断、てっさなどは魚の繊維に沿って切るため)
そうすると刃のない裏側(陰)に切り身があたっています。
陰から陽へ、なので盛り付ける器は 陽の丸くて平たい皿に!となります。
てっさの盛り付けを思い浮かべると合点がいきますよね^^
これが陰陽のバランスが崩れていたら私たちも違和感をおぼえたり
仕上がりが美しくなかったりするのでしょう。
ああ、和食って奥深い。
宇宙のように深い^^・・・
そんな世界に誇れる和食、美しくいただきましょうね。
和食会席テーブルマナー講習は団体レッスン、個人レッスンともに受け付けています。
和食の意味や作法の意味など知ると、心構えも違ってきます。
ちなみに写真のように、日本料理店で供される刺身はだいたい三種盛(陽)で
色々な種類が盛り付けられていますので、角のある器とこだわりません。
それよりも三種盛りがいかに涼しげでおいしく、みずみずしく見えるか考えられて
美しく盛り付けられているのでしょう。
食事の際はそれらを目で味わうこともお忘れなく^^
ルミナスフィニッシング・マナースクール
井上実智子