和食で供される香の物(漬物)。
香り高いもの(香香とも言われますよね)という意味がありますが
本来の語源や由来は別にあります。
「香りを聞く」=聞香ってご存知ですか?
その聞香の際、臭覚がにぶると
「たくあんを口にして臭覚の感覚を戻した」と言われています。
そこからたくあん=香の物、と名がついたのです。
ちなみに茶懐石での香の物には必ずたくあんがついています。
現代ではなんだか庶民的で一般的なたくあん、
そんな品格あるたしなみ・香道に関係があった!…なんておもしろいですね。
香の物のマナーで言うと、供されて一番にたくあんに箸を伸ばすのはNGです^^
”味噌汁やご飯に手をつけてから”になります。
また、奥歯で噛むようにすると大きな音は抑えられますが…(笑)
たくあんを一噛み一噛み奥歯で噛みしめる・・・
まではしなくてもいいと思います^^
ほんの少し気を遣い、順序や作法を守り美しくいただきましょう♡
ルミナスフィニッシング・マナースクール
井上実智子