日本人やアジア圏ではお箸を使い、欧米などではナイフやフォークを使う
手づかみで食事をするのはきっと少数…
なんとなくそんなイメージですが、実は現在も 地球全体で見れば
約4割の人口が手食文化なのです。
もともと人類の歴史を見ると、人々は手を使ってものを口に運んでいました。
では、手で食べ物を食べるという文化圏では”マナー”や”作法・決まり事”が
存在しないのか、というとそうではありません。
きちんと作法や決まり事があります。
まず、食事の前に手を洗うことは当然として、口もすすぎます。
また、食べ物をつかむ手も決められており、指も何本使う、と決められています。
たとえばインドなどでは右手で食べると決まっており、
もし左利きに生まれたとしても絶対に右手で口に運びます。
手で食べるので、冷まさないと食べられない熱々のスープのような料理は
あまり出てきません。
手食文化であっても細かな作法や決まり事の上に成り立っているのがわかります。
やはりどのように食事をしようとも、どのような文化圏であろうと
作法や決まり事を守りながら 人類は食事の時間を楽しんでいるのですね。
ルミナスフィニッシング・マナースクール
井上実智子