江戸時代の屋台からはじまった鮨。
細かな決まりはないとも言われつつも、現代では高級な店構えもあり
こちらもマナーや心得をもってカウンターに座りたいもの。
女性は香水に気をつけたり、また真夏であってもノースリーブはいけません。
男性であれば腕時計も気をつけてほしいところ。
立派な木のカウンターを傷つけてはいけないからです。
鮨の美しい食べ方などは講習でも話していますが、それは女性に向けた食べ方で
男性であれば一口で食べます。
実は鮨の大きさというのは決まっています。
酢めし(ごはん)はもちろん、すし種(魚介)の大きさも。
最近は回転ずしなどに行くとすし種(魚介)が酢めしの何倍も大きくて
一見豪華に見えるものもありますが、邪道なのです^^
握りの大きさは二寸五分くらいの大きさが最適。
和食のマナーでも話していますが、一寸とは3センチです。
つまり、握りの最適な大きさは約7センチ。
それはなぜでしょう。
理由は「舌先三寸」という言葉の通り、これくらいの大きさが
舌にのせて味わうにはちょうどいいのですね。
大きなネタ(すし種)も見た目にはいいですが
理にかなってはいないということになるのでしょう。
マナーや心得を知った上で
おいしく楽しくいただけるといいですね。
ルミナスフィニッシング・マナースクール
井上実智子